●命之基本架構(先天成局)

陳老師のテキストには、「巳於文曲的出生時成定局!」とあり、文曲の配置は出生時にすでに定まり、後天的努力では変えられないという立場。文昌が知性や努力によって伸ばせる「習得の星」であるのに対し、文曲は「与えられた設計図」、いわば魂がもつ既定の舞台装置のような存在。

●文曲=法身

「法身之所在」として、文曲を魂の法身(不変の本体)と位置づけ、現世の課題・今生で果たすべき因果の実現地点とする。「好似来因宮」という表現で、文曲の宮位がちょうど来因宮に似た役割を持つとする。「六内=自己得」「六外=別人得、菩薩行」と、六内宮に文曲があれば直接果報は得られるものの、六外宮に文曲があると布施(利他実践)となり、その行為の結果として果報を得られるという二重構造を読み取る。